響く、美しいハーモニー鶴岡北高音楽部が定演 - yamagata-np.jp

生徒たちが間隔を取って合唱を繰り広げた鶴岡北高音楽部の定期演奏会＝鶴岡市・荘銀タクト鶴岡

　全国入賞常連の歌声で知られる鶴岡北高音楽部（24人）の定期演奏会が23日、鶴岡市の荘銀タクト鶴岡（市文化会館）で開かれた。生徒同士の間隔を空けるなど新型コロナウイルスの感染防止策に気を配りながら、美しいハーモニーを響かせた。

　マスク姿では歌声が響かず表情も見えないとして市側と調整を重ね、本番ではステージのスペースを広げて生徒同士が3メートル以上の間隔を空け、マスクを着けずに合唱した。来場客には最近2週間の健康チェックとマスク着用を求めたほか、客席を一つずつ空ける入場制限を設けた。

　生徒たちは、中止になった本年度のＮＨＫ全国学校音楽コンクール課題曲「彼方（かなた）のノック」など10曲ほどを歌った。マウスシールドを着けたダンスを織り交ぜ、ミュージカル「リメンバー・ミー　鶴北バージョン」も披露。深みのある歌声と多彩な演技に、約470人の観客から大きな拍手が送られた。

　百瀬敦子顧問は「コロナに負けないという一つのチャレンジ。支えてくれた地域の人たちに生徒の元気な姿を見せたかった」。部長の3年高橋理夢（りむ）さん（17）は「間隔を空けての合唱は難しかったが、堂々と歌えた。各種大会が中止になってショックだったけれど、定期演奏会は大成功で終わることができた」と達成感を語った。