
2023/09/10 05:00 ウェザーニュース
甘くてシャリシャリした食感でファンの多い果物ですが、より甘みが増す食べ方があるといいます。詳しい話を山形県天童市の果樹農園、hiro.smile.farmの後藤広美さんに伺いました。
梨は追熟しない
「甘みが強い梨がお好きなら、もともと甘い品種の梨、二十世紀などの『青梨』よりも幸水や豊水などの『赤梨』を選んでください。
ただ、赤梨は糖度が高いので、時間を置くと果肉が柔らかくなってしまいます。梨のシャリシャリ感とみずみずしさを味わいたいなら、時間を置かないでできるだけ早く食べるのが一番です」(後藤さん)
冷蔵庫で冷やし過ぎはNG

「暑い時期には、買ってきたらすぐ冷蔵庫に入れてキーンと冷やして食べたくなりますが、冷やし過ぎると甘みを感じにくくなります。食べる1~2時間前ぐらいに冷蔵庫や氷水で冷やすようにしましょう。
すぐ食べない場合は、新聞紙で包んでからポリ袋に入れ、ヘタを下にして冷蔵庫の野菜室で保存します。
ヘタを下にする理由ですが、梨はヘタから呼吸し水分を放出して鮮度が落ちていきます。そこでヘタを下にして呼吸を抑え、水分の放出を防ぐのです。
また、梨は糖分が底部(お尻)の方に下がる性質があるので、ヘタを下にすると糖分が上部まで均一に回るようになります」(後藤さん)
皮はできるだけ薄くむく

「食べるときは、色の明るいものから選んで食べるようにしてください。色が明るいものほど熟しているためです。
皮をむく際には、梨は皮と果肉の間がもっとも甘いので、できるだけ薄くむくのがコツです。皮をむいたら櫛形に切ると甘い部分が公平にいきわたります」(後藤さん)
梨には疲労回復効果があると言われる果糖、クエン酸、リンゴ酸がたっぷりと含まれています。また、整腸作用がある糖アルコールの一種のソルビトールも含まれています。旬の梨を食べて夏の疲れをいたわりましょう。







参考資料など
取材協力:hiro.smile.farm(https://ift.tt/LAYgETN)
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