某月某日、ガレットに目がないのは、たぶん、お蕎麦好きだからかもしれない。
とにかく、お蕎麦に負けないくらい、ガレットが大好きなのである。クレープはあまり好きじゃないから、実に不思議だ。サラザン(蕎麦粉)が好きだからであろう。
ノルマンディのガレットも美味しいけれど、やっぱ、ブルターニュのガレットは世界一なのであーる。
実は、ぼくのオランピア劇場ライブの宣伝担当の一人、サラさんがサンマロ在住なのである。ここのところ意思の疎通がうまくいってなかったので、昨日、連絡をし、カフェで急遽、宣伝会議をやることになったのだった。アシスタントのロマン君も参加!
宣伝班は、今まであまり成果を出していないので、もう少し頑張ってもらわないとならないからだ。
サラは、5歳のお子さんがいる若いママさんなのだ。
ブルターニュからテレワークをしている。
それはいいが、もう少し頑張ってほしい。やる気を植え付ける、そういうミーティングになった。奇妙な人形がずらりと並ぶ不思議なカフェが指定された。カウンターが、ブランコなのである。笑。
父ちゃんは腰の重い人をその気にさせる天才なのだ。熱血パワーでサラと向き合った。大切なライブだから、宣伝を頼むよ、とナイススマイルで言ってやったら、やる気を出してくれた。やはり、人間メールやSMSだけではよくない。懐に飛び込んで、敵を味方にしてこその勝利なのである。そのミーティング直後、サラはフランスメディアからライブ情報を配信することに成功している。よし。
やはり、ブルターニュまで行って、顔を突き合わせたからこその成果なのであった。ちゃんと、父ちゃん働いてますよ〜。
別れ際、サラが、「辻さん、必ず人が集まります」と約束してくれたのだ。熱血の連鎖なのである。ついでに、地元の人に愛されるガレット店を紹介してもらったのだ。やはり、地元情報が一番なのだから、、、
ところが、残念なことに、サラが紹介してくれた、コードゥギャルドという店は休みだった。路地で三四郎と立ち尽くしていると、ぼくの視界に一軒の鄙びたクレープ屋が飛び込んできたのである。あー、ここは絶対美味しい店に違いない。佇まい最高、中のおじさん雰囲気あるある。
気がついたら誰もいない店に飛び込み、ガレットを注文していたのであった。ぼくは自分の行動力を信じている。美味しいもの、楽しいことと出会うのに一番大切なものは、行動力だ。ぼくが頼んだのは、卵、チーズ、ベーコンのガレットなのであった。このお店、な、なんと、1959年に開店。オーナーのパトリックさんは同世代、暖かい雰囲気のムッシュであった。これが、シンプルながら、とてつもなく美味いガレットなのであった。
ガレットの焼き加減、最高。ガレットは薄くてパリパリ、中がもちもちだったのだ。
分厚いのは頂けない。パトリックのガレットは薄くて周辺がパリパリで、わずかな焦がし目感がまた素晴らしく、ベーコンの塩加減最高、卵の生感最高、チーズの香り最高と、申し分ない出来栄えなのであった。
ぼくはシードルを頼んだが、やばかった。シードルはノルマンディ産が一番だと思っていたが、ガレットとの食べ合わせが大事なんだよね。素晴らしかった。知らないおじさんだったが意気投合してしまった。サラにも教えてあげよう。よし、今日も熱血であーる。あはは。
つづく。
今日も読んでくれてありがとうございます。いろいろお知らせがあります。父ちゃんの新刊「自分流」が光文社さんより、発売になりました。オランピア劇場ライブもあと2か月と迫っています。その前に、カフェ飯教室第二回を4/16に開催いたします。詳しくは下の地球カレッジのバナーをクリックしてください。
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