音楽ライブイベント再開の目途が立たないことを背景に、有料ライブ配信サービスへの取り組みが加速している。配信プラットフォームも充実し、気軽にライブ配信やマネタイズができる環境も整ってきた。とは言えその歴史はまだ浅いため、トライアンドエラーを積み重ねることによって蓄積されるノウハウが、新たな価値を生み出し、市場の拡大につながっていくに違いない。今回は音楽フェスティバル『パンダ音楽祭』の事例から、ライブ配信ならではの「価値の提供」と「フェスとオーディエンスの関係性」について考えてみたい。 【画像】タイムテーブルや投げ銭の説明などが掲載された“しおり”
■一音楽ファンが主催する音楽フェス。初めて挑んだ有料ライブ配信の成果
2012年に始まった『パンダ音楽祭』は、例年5月に東京・上野恩賜公園の水上音楽堂(1212席)で開催されている、弾き語りアーティスト中心の音楽フェスティバルだ。「都会のピクニック」をテーマに、飲食物の持ち込み自由、会場の出入り自由など、オーディエンスの自主性を尊重したフェス運営が行われている。 主催するのは会社員のパンダ氏(仮名)。一音楽ファンとして「自分の見たいフェスを作りたかった」というのがその成り立ちだ。照明や音響は外部のプロに委託しているが、そのほかの会場設営やチケット管理、来場者整理、グッズの物販などは、パンダ氏とその友人たちでまかなわれてきた。 そんな手作り感あふれるフェスではあるが、初夏の野外という心地よい環境やラインナップの良さも相まって、1200枚のチケットは第2回目から毎回ソールドアウト。チケットを入手できなかったファンが、音漏れを期待して会場の外を取り囲むこともある。 第9回目となる今年も例年通り開催の予定で、準備は着々と進められていたが、コロナ禍で会場での開催は不可能となった。そのため、急きょ5月23日に有料ライブ配信『おうちでパンダ音楽祭』として実施されることになった。 出演者は曽我部恵一、奇妙礼太郎、関取花、眉村ちあき、Wyolica、藤岡みなみ(司会)。チケット販売プラットフォーム「ZAIKO」の有料ライブ配信機能を利用して生配信が行われた。15時に開演したライブは約4時間にわたって行われ、1500円に設定されたチケットは1100枚以上購入された。アーティストや運営に対する投げ銭も「びっくりするほど多くて。だいたい2人に1人は投げ銭してくれていましたね」とパンダ氏は振り返る。 「ただ収支は赤字でした。まあ、やる前から黒字にはならない概算ではいましたが(苦笑)。結論から言うと、映像にすごくコストをかけてしまったんです。ライブ配信はやりようによっては、限りなくコストを抑えることもできます。でも、コストはかけるべきところにちゃんとかけなければ、『(会場は)上野じゃないけど、みんなおうちで観ていると思うけど、今年もパンダ音楽祭やるよ』という形にならないんじゃないかと思って、そこは譲れなかったんですよね」
"音楽" - Google ニュース
June 12, 2020 at 08:00AM
https://ift.tt/2UAZEmO
音楽フェスの空気感はライブ配信で再現できるのか?パンダ音楽祭の挑戦(オリコン) - Yahoo!ニュース
"音楽" - Google ニュース
https://ift.tt/2O8FiNz
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update
Bagikan Berita Ini
0 Response to "音楽フェスの空気感はライブ配信で再現できるのか?パンダ音楽祭の挑戦(オリコン) - Yahoo!ニュース"
Post a Comment