「始まりはこの団地だ」
静岡県磐田市を拠点に活動する6人グループの注目度が増しています。経験したこと、感じたことをストレートに表現した歌がファンの心をつかんでいます。 ● 曲 「始まりはこの団地だ。East New Town 俺様はここで育った」 ラップグループ「GREEN KIDS」が、おととし初めて作ったミュージックビデオ「E・N・T」。動画サイト「ユーチューブ」で、再生回数は28万回を超え、話題となっています。曲名の「E・N・T」は、イースト・ニュー・タウン、磐田市の東新町を意味しています。 リーダーのACHAさん（24）は両親が出稼ぎのためペルーから来日し、日本で生まれ育ちました。 リーダー ACHAさん：「自分は子どもから見てきた、自分の目で見たものだったり、自分の体で感じたことだったり、そういうのをずっと歌にしている」 他のメンバーも1人が日本人で、4人が日系ブラジル人です。 ● 曲 「夢と希望そんなもの、俺らになかった。小ばかにされた」 グループの活動拠点は東新町にある団地。1990年代から日系人が多く暮らしていて、メンバー全員が子どものころから過ごしてきた場所です。 リーダー ACHAさん：「いじめというよりかは仲間外れ、差別、外人とかはめちゃくちゃあった」 心に傷を負った苦い記憶もありますが、地元への、そして団地への愛情が音楽活動の源です。自らの生い立ちや日系人が抱くアイデンティーの葛藤。まっすぐな思いをビートに乗せます。
「ラップで人生が変わった」
日系ブラジル人で双子のメンバーは、ラップで人生が変わったと口をそろえます。 Flight‐A 「環境もすごく恨んでた。なんでこんな環境で生まれて、仲間はいたけど周りに何もなかったから、目的もなかったし」 SwagーA 「ラップが現れたことで、いいことと悪いことの区別がよくつけられるようになった」 「E・N・T」では繰り返されるフレーズがあります。 ● 曲 「環境なんて関係ないさ。逆に今この街に感謝」 ACHAさん：「自分たち日本で外国人のグループやってるんですけど、ここ日本からブラジルとかペルーとかに日本から行くという夢っていうか目標。音楽だけが、ずっとがっつり自分はあきらめなかったので、今でも。この音楽でどれだけ親に恩返しできるか」 これまで全国各地で月に3回から4回、続けてきたライブは新型コロナの影響で休止しています。しかし、大きな目標がかすむことはありません。磐田市の団地から地球の裏側にあるペルーやブラジルへ。思いを込めたラップを響かせます。
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June 09, 2020 at 05:26PM
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差別乗り越え音楽活動… 日系ブラジル人ら6人組「逆に今この街に感謝」 静岡・磐田市（静岡朝日テレビ） - Yahoo!ニュース
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