日産が電気自動車「リーフ」を所有する若いお父さんお母さんのために、子供を車内で寝かしつけるための音楽を、専門家と共同で作り上げました。エンジンの騒音がなく、車内の静粛性が高いことは、電気自動車の特長の1つです。しかし、小さな子供たちにとっては、静かだからといって車内でよく眠れる、というわけではないようです。
「内燃エンジンの騒音には、ホワイトノイズやピンクノイズ、ブラウンノイズなど、様々な周波数音が含まれています。これによって車内は、小さな子供を落ち着かせ、眠りに誘う音響環境となることに、私たちは気付きました」
日産でクルマの騒音や振動について研究開発しているポール・スピード・アンドリュース氏は、そう語ります。
実際、欧州で調査したところ、夜中に子供が寝付かなくて困っているお父さんやお母さんは多く、そんなときに子供をクルマに乗せ、短いドライブを行う親は、そのうちの60％にも上るそうです。また、彼らの70％は、走行するクルマの振動と内燃エンジンの音が、子供を眠りに誘う効果があると信じていることが分かりました。
しかし、例えばフォルクスワーゲンの「ゴルフ」クラスの内燃エンジンを搭載するクルマで、1週間に1度、平均速度48km/hで15分間、深夜のドライブを行ったとすると、排出するCO2の量は1年間で70000gにも達するとのこと。EVに乗り換えれば、子供たちのためにより良い環境を残すことができ、深夜のドライブで感じる罪悪感も減らせますよと、日産は言いたいわけです。
▲こちらが電気自動車の日産「リーフ」の音
そこで同社は、サウンド・デザイナーで睡眠コンサルタントとしても知られるトム・ミドルトン氏に協力を仰ぎ、EVの車内で子供を眠りに誘うための音楽、「日産リーフの子守歌」を作ることにしました。 「日産と共に、私たちは革新的で健康と安全に留意した機能性を持たせるサウンドを作り出しました」と、ミドルトン氏は語っています。
こうして出来上がった5曲（1曲3分）のサウンドトラックには、内燃エンジンの騒音に含まれている、子供を眠りに誘う効果があり、そして子供にしか聞こえない周波数の音に加え、リーフ自体から発生する様々な音（可聴音および不可聴音）も加えられているそうです。注意して聞くと、リーフのモーター音やウインカーの音、内外装から聞こえる音などが含まれていることに気付くでしょう。
この「ドリーム・ドライブ」と名付けられたサウンドは、子供を寝付かせるだけでなく、大人もリラックスさせる効果があるそうです。運転する親までウトウトしてしまうのではないかと心配な人は、リーフの車内で聴く前に、スマートフォンやPCにつないだヘッドフォンで視聴してみることをお勧めします。ただ、念のため、仕事しながら聴くのはやめておいた方がよいかもしれません。
日産リーフの子守歌は、以下のリンクから、SpotifyやApple Music、YouTubeなどの音楽サービスで、ストリーミングまたはダウンロードすることが可能です。
https://lifetracks.lnk.to/NissanLEAFDreamDrive
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February 14, 2020 at 06:05AM
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