駅直結の商業施設やビルが立ち並び賑やかな雰囲気の阪急「逆瀬川駅」から徒歩で約3分。大きな通りを少し入ったところにひっそりと佇む古民家カフェがあります。
お店の名前は『GALLERY+CAFE muguet(ミュゲ)』(宝塚市)。風情のある焼き板の板塀と木戸が懐かしい雰囲気を醸し出しています。
門をくぐると紙風船でできた可愛い暖簾のかかった玄関。
そして店内は昭和の時代にタイムスリップしたかのような空間。もともとは店主の祖母が住んでいたお家だという築92年の民家を元の形をうまく残したままリノベーションされている同店。長い年月を経た建物だからこそ出すことができるであろうやさしく包み込んでくれるようなあたたかい雰囲気が落ち着きます。
縁側にも席があり、お庭を眺めながら過ごすこともできます。四季折々の植物を楽しめるお庭は散策することもでき、季節によっては紫陽花や藤の花も楽しめるのだそう。
縁側の席に座り、日替わりでメニューが変わるという「本日のランチ」を注文。
この日のメニューは"かぼちゃと車麩の焚き合わせ"、"豆腐ハンバーグ"、"人参と干し海老の炒め煮"、"黒豆のおろし合え"にご飯とお味噌汁。どれもやさしい味付けの家庭料理で毎日食べたくなるような美味しいおうちごはん。畑もやっているそうでそこで収穫されたものを食材に使うこともあるそうです。
いつもよりゆったりとした気分でゆっくりと食事をした後は庭を眺めながらのコーヒータイム。時間がゆっくりと流れている空間がすごく心地良い。店内には同じく食後のひと時を楽しむお客さんがいましたが、みなさんが家でくつろいでいる時のようなリラックスした表情だったのが印象的でした。もちろん筆者もその中の一人でした(笑)
外に出ることを躊躇してしまいがちな認知症のご家族でも一緒にくつろげる場を作りたいという思いから、毎月第一日曜日の10時30分から15時には「オレンジカフェ逆瀬川」として認知症カフェの活動も行っている同店。専門のスタッフもいることで介護されているご家族の悩み事を聞いたりすることもできるのだそう。
その場にいるだけで体の余計な力が抜け、ゆったりとした気分にさせてくれる同店。今回利用させてもらった縁側の席も素敵でしたが、床の間横の押し入れだった場所に設けられた古いミシンの足を利用したカウンターテーブルの席もとても気になった筆者。次回はこの席で読書や仕事をしてみたいなと思いました。
ランチは2時間の予約優先制。人気のお店ですので事前に予約されるのがおすすめです。
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