群馬県名産のひもかわうどんを「とんでもなくおいしいパスタを見つけた」と絶賛するイタリア人の声がツイッターで紹介され、反響を呼んでいる。ひもかわうどんを製造した高崎市の麺製造会社「樽沢」の清水巽社長(70)は「県産の小麦粉で製造にもこだわっている。光栄だ」と喜んだ。
ツイッターで発信したのは、東京都に住むイタリア人通訳者で、フードライターとしても活躍するマッシさん(39)。「群馬県でとんでもなく美味しいパスタを見つけたと、日本在住イタリア人友達から連絡がきた。写真を見たら僕も見たことがない『うどん』だった」と1月末に投稿。インターネット上で「関東近隣でも知らない人が多い通好みな逸品に気づいた」「おいしいパスタと言う感性がすてきだ」と話題を呼んだ。
マッシさんによると、友人が無料通信アプリ「LINE(ライン)」で商品の写真とともにメッセージを送ってきたが、「最初はうどんではなく布に見え、なぜパスタの話で布が出てくるのかと不思議に思った」という。投稿後、埼玉県の川幅うどん、栃木県の耳うどん、愛知県のきしめんも紹介する声が寄せられ、「日本のパスタにもこんなにさまざまな形があるとは驚きだ」と話した。
ひもかわうどんは桐生発祥とされる。麺の幅は店によって異なり、10センチ以上のものもある。樽沢は2014年ごろから半生のひもかわうどんを製造している。清水社長は「輸入小麦に比べ、うどん自体に小麦の味があり、製造時の温度管理や攪拌(かくはん)の工夫で弾力もある」と話す。ラザニアに使う購入者もおり、最近売れ行きが好調という。【田所柳子】
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