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健康食日記「スープの時代がやってきた! 美味しいスープを攻略しよう」 - Design Stories

某月某日、ぼくはコロナ禍になる前から、食生活の改善を続けてきた。
特にコロナが流行してからは、よりシンプルな料理を心がけるようになり、しっかりとダシをとった健康的なスープを毎日、欠かさず、頂くようにしてきた。
日本だと、「スープを飲む」と言うが、フランスでは「スープを食べる」と言うのだ。
フランスのスープは、すでに、しっかりとした栄養と存在感があり、添えられるお吸い物やみそ汁の立ち位置とはちょっと違って、メインのような扱いの時もあり、ぼくのような胃の小さな人間には、一汁で十分に腹いっぱいになるのである。
たとえば、20年前、渡仏してまもなくだったが、カフェに入り、オニオングラタンスープを注文したら、ココット鍋の中にオニオンとチーズのこってりとしたスープが入っていて、それに蓋をするような感じで、パイ生地で覆われていた。
スプーンでそのドーム状のパイ生地を崩しながら、食べたら、もうそれ以上何も食べられないくらい満腹になったことがあった。
あの超絶な美味さと破壊力を前に、こりゃあ、確かに、飲むじゃなく食べるだな、と納得したものである。

それから今日まで、20年、ぼくはフランスのスープはもちろん、ここパリで味わうことのできる世界中のありとあらゆるスープを研究し、愉しんできた。
パリはご承知の通り、世界の食の中心地のひとつであり、とにかく、ここでは世界中の美味しいものが、なんでも手に入るし、またなんでも食べることが可能なのだ。
アジア、アフリカ、中近東、南米、アメリカ、ありとあらゆる地域の美味しいがここに集中しているので、当然、スープだって、そのバリエーションは半端ない。
ぼくはパリで、むしろ、世界の味を学ぶことが出来た。
その辺のことはこのデザインストーリーズでも書いてきたけれど、特に、スープは胃袋を癒し、体調を整え、冷えや暑さから、心と身体を守ってくれる、本当に、よくできた健康維持食なのである。
根菜のスープ、魚介のスープ、お肉のスープ、ハーブのスープ、ニンニクや生姜のスープ、牛乳のスープ、どれも最高に美味いし、枚挙にいとまがない。
しかし、どれも事実、きりがないくらいに美味しいし、深い文化と通底している。
世界各地の伝統や土着的文化や歴史がその土地の最高のスープを作り、それがフランスにたどり着いて欧風にアレンジされ、よりおいしくなって、新しく生まれ変わっている、と思って頂きたい。

ぼくは毎日、スープを欠かさない。
どうしてもスープが飲みたくなる日というのがある。
身体がスープを求めるのだ。
そういう時は胃が疲れている、気持ちもちょっとだるい、さっと胃に流しこんで、栄養を付けたいから、身体が求めているのである。
そういう時に、スープというのは最適である。
そして、世界中にスープ料理があるのだ。
人間がスープに求めるものは、身体の癒し、長く生きたいという証なのである。

めんどくさがり屋さんのためのスープレシピ!
冷蔵庫にある野菜を全部使う。
根菜は各、5mm四方にカット。あとはお好きにカット。
鍋に潰したニンニク、オリーブオイルを回し掛けし、香りが移ったら、香味野菜を中心に炒め、ある程度火が回ったら、人参とかズッキーニなどをいれます。カレーを作る感じでいいっす。
順番は火の通りにくいものから入れてね。
水をひたひたになるまで入れて、そこに、チキンブイヨン(ビーフブイヨンでもいいですよ。なんでもいいです)を一つ放り込んでください。
軽く塩胡椒をして、45分から一時間、弱火でコトコトで、完成となります。肉とかなし。笑。
疲れた時はこれでいいですね。ようはミネストローネスープですね。お好みでパルメザンチーズとか、あうとおもいます。

辻家で作られるすべてのスープは、ぼくが息子と旅をした世界各地で出会ったスープたちを基にして作られている。
それらのエッセンスをパリの自宅に持ち帰り、何度も試行錯誤を繰り返しながら、作っては食べ、食べては研究し、現代人の胃袋と心に充足感を与えられるようなものへと、アレンジを続けてきたのである。
美味しいスープを飲みましょう!
スープを飲んで、若返り、健康で長生きをしてもらいたい。
スープ、万歳!!!

つづく。

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