気鋭の弦楽奏者一堂県立音楽堂「ザ・モスト」演奏会 - 中日新聞

はつらつとした演奏を聴かせる竹田樹莉果さん（手前左）ら「Ｔｈｅ　ＭＯＳＴ」のメンバー＝金沢市の県立音楽堂邦楽ホールで

　クラシック音楽の国内トップクラスの若手演奏家でつくる室内オーケストラ「Ｔｈｅ　ＭＯＳＴ」（ザ・モスト）の演奏会が十三日夜、金沢市の県立音楽堂邦楽ホールであり、はつらつとした演奏を聴かせた。

　ザ・モストは、英国のメニューイン国際コンクールジュニア部門第一位の福田廉之介さんが、クラシック音楽を若い世代にも親しんでもらおうと呼び掛けて集まった二十一〜三十二歳の弦楽奏者十二人で構成。金沢市出身のＮＨＫ交響楽団次席コントラバス奏者の岡本潤さん、小松市出身で日本クラシック音楽コンクールバイオリン部門二位の竹田樹莉果（じゅりか）さんも参加している。

　コンサートは、モーツァルト「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」で幕開け。バッハの「二つのバイオリンのための協奏曲」では、竹田さんやゲストとして招かれた金沢大付属小学校四年の青木孝一郎君、金沢大付属中学校一年の川原紗和さんが楽章ごとにソリストを務めて熱演。最後はメンバーがチャイコフスキーの弦楽セレナードを華やかに演奏して喝采を浴びた。

　ザ・モストは春に全国ツアーを予定していたが、新型コロナウイルスの影響で延期。今月から岡山県、東京都、金沢市に絞って開催した。　（松岡等）