「葉っぱのフレディ」朗読と音楽で宇崎竜童さん出演来月２４日、柏でコンサート - 東京新聞

宇崎さん（左）、井上さん（右）と、葉をつけた木々の前にたたずむ徳川さん＝東京・代々木公園で（アミュゼ柏提供）

　ダウン・タウン・ブギウギ・バンドを率い、一世を風靡（ふうび）した歌手で俳優の宇崎竜童さんが童話を朗読するコンサート「音楽物語『葉っぱのフレディ』〜いのちの旅」が１１月２４日、柏市のアミュゼ柏で開かれる。朗読に合わせ、楽曲を奏でる松戸市在住のピアニスト徳川真弓さんは「自然を通じて命の意味を教える原作の持ち味を音楽で伝えたい」と話す。（堀場達）

　原作の「葉っぱのフレディ」は、米国の教育学者レオ・バスカーリアさん（一九二四〜九八年）が著した絵本。春に生まれた一枚の葉が多くのことを学びながら夏秋を過ごし、初冬に幹を離れるまでの「一生」を描き、翻訳版は日本でベストセラーに、故森繁久弥さんが朗読した音楽ＣＤもヒットした。

　徳川さんは今夏、アミュゼ柏からコンサートを依頼された際に「葉っぱのフレディをやってみたい」と口にしたところ、八つの組曲で構成されるＣＤのうち、七つを作曲した音楽家の井上鑑（あきら）さんを紹介された。井上さんらと打ち合わせる中で、朗読経験がある宇崎さんに依頼することが決まった。

　徳川さんは「二十年ほど前、落ち込んでいたときにこのＣＤに出合って、救われたことがあった。ずっとやりたいと思っていた」と打ち明ける。東日本大震災で打撃を受けた宮城県東松島市の小学校再建プロジェクトに、今年四月に七十九歳で亡くなった作家の故Ｃ・Ｗ・ニコルさんらと加わった際、新学校開校時に「葉っぱのフレディ」の朗読があり、徳川さんがピアノ伴奏を担ったという。

　音楽物語はコンサートの第二部で、徳川さんがピアノ、井上さんがシンセサイザーを演奏する。第一部では徳川さんが、欧州各地の名曲を披露する。午後六時半〜八時半。チケットは今月十日に販売開始。全席指定で三千五百円（高校生以下千五百円）。問い合わせはアミュゼ柏＝電０４（７１６４）４５５２＝へ。