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名勝の庭園と音楽を同時鑑賞 柳川の御花で九響が四重奏 - 朝日新聞社

 福岡県柳川市の料亭旅館「柳川藩主立花邸 御花」で12日、国の名勝に指定されている日本庭園を眺めながら鑑賞するクラシックコンサートが開かれた。コロナ禍により、音楽コンサートの開催が激減している今、換気十分な空間で生の演奏を楽しんでもらいたいと、御花と九州交響楽団が協力して実現した。

 会場は約100畳の和館大広間。3密を防ぐため、演奏者の背景になる庭園「松濤園」側と向かい側の戸を開け放ち、通常100人は入るところを55席に限定。座席も十分な間隔を空けて設置された。

 演奏は九州交響楽団の大山佳織さん(バイオリン)、竹下芳乃さん(同)、黒川律子さん(ビオラ)、宮田浩久さん(チェロ)による弦楽四重奏。モーツァルトやベートーベンの名曲のほか、「この道」「待ちぼうけ」など、柳川出身の詩聖北原白秋の作品を演奏した。観客たちは夕暮れ時で刻一刻と表情を変える庭園の姿を見ながら、美しい音楽を楽しんでいた。

 御花の担当者は「コロナ禍が続く中、何とか地域を元気にしたいという思いで企画しました。そのために今後もできることをしていきたい」と話していた。(森川愛彦)

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September 13, 2020 at 07:30AM
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