新型コロナウイルスの感染拡大や生活様式の変化に合わせ、楽器メーカー各社は在宅で気軽に演奏できる楽器やサービス、インターネット上のイベントなどに力を注ぐ。大規模な音楽イベントやコンサート、吹奏楽などの部活動が制限される中、顧客をつなぎとめようと模索している。
ヤマハでは主力のグランドピアノや複数で演奏する管楽器、音楽イベントで使うプロ向け音響機器などは苦戦が続いている。一方、ネット販売が多かったギターや電子ピアノ、ウクレレなどは比較的好調だ。「ネット上で購入しやすく、自宅で過ごす時間が長くなったことで、新しく音楽を始める人もいる」（広報）という。
離れた場所をネットでつなぎ、複数人で合奏が楽しめる無料サービスも提供。ドイツの音楽大と日本にある２台のピアノをネット経由で正確に連動させ、日本にいながらドイツの音大を受験できる取り組みにも関わった。
河合楽器製作所もピアノ教室の一時休講などで大きな影響を受けた。感染状況により再開できていない音楽教室の受講者向けにレッスン動画の配信を始めたほか、ピアニストによるオンラインコンサートを開いた。
ローランドでは、マイクやパソコンなどを組み合わせて、歌や演奏のネット配信作業がスムーズにできる機器の販売が伸びているという。同社は「在宅時間を利用して動画制作や会員制交流サイト（ＳＮＳ）への投稿に関心が高まっているのでは」（広報）と分析している。
また１０月には１００人分の演奏を合わせて楽曲を完成させるオンラインイベントを開く予定で「演奏の新しい楽しみ方を見つけ、今できる音楽活動を続けてほしい」としている。
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August 19, 2020 at 07:05AM
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楽器各社が在宅やネットに注力 密避け楽しめる音楽を模索 - SankeiBiz
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