風と緑の楽都音楽祭秋の特別講演開催へ - 中日新聞

　９月６日から北陸各地で大小４０公演

　新型コロナウイルスの感染拡大で春の大型連休中の公演が中止となった「いしかわ・金沢　風と緑の楽都音楽祭」。石川県などの実行委員会（池辺晋一郎会長）は、秋の特別公演を９月６日から開催すると発表した。１２月までの主に週末、石川県立音楽堂を中心に北陸３県各地で大小４０のコンサートを予定する。

　オープニングコンサートは９月６日午後２時から、同音楽堂で。オーケストラ・アンサンブル金沢（ＯＥＫ）と常任客演指揮者の川瀬賢太郎さん、ピアニスト菊池洋子さん、チェロのルドビート・カンタさんらが名曲を披露する。

　同音楽堂では２２日午後１時に小松長生さん指揮の中部フィルハーモニー交響楽団とピアニスト藤田真央さんの共演でベートーベンの協奏曲第４番を演奏。同日午後５時からは同楽団と地元合唱団による「合唱の祭典」がある。

　１０月は２８日にイタリアの指揮者ミヒャエル・バルケさん指揮でＯＥＫとピアノの菊池さんがショスタコービッチの協奏曲第１番などを。同日はジャズピアニスト国府弘子さんとＯＥＫがビートルズを弾くコンサートも。２９日はＯＥＫとバイオリニスト木島真優さんのチャイコフスキー協奏曲の公演や、英国の声楽家シャーロット・ド・ロスチャイルドさんと秋川雅史さんの共演を予定する。

　海外の演奏家が来日できない可能性もあり、チケット販売は公演の前月から。収束が見通せない中での秋公演について、北村善哉プロデューサーは「活動の場を失っている地元の演奏家支援の意味もある」と理解を求める。プログラムの詳細は音楽祭ホームページで。　（松岡等）