コンサート会場にも利用される採石場⁉ 音楽に関連した意外な日本遺産 - テレビドガッチ

全国各地の「日本遺産」から、“音楽”と関係している意外な場所をご紹介します。

① アインシュタインのヴァイオリンが響いた洋館

福岡県北九州市の門司は、横浜・神戸に並ぶ貿易港として明治時代から発展した港町です。町には、近代化に向け躍動した時代のレトロな建造物が今も数多く残されています。

門司の港町

大正10（1921）年に完成した「旧門司三井倶楽部」も、その一つ。海外との文化交流の社交場として、にぎわいました。

「旧門司三井倶楽部」

完成翌年には、ノーベル物理学賞を受賞したアインシュタイン博士が、講演のため来日した際に宿泊したことでも知られています。（※「三井広報委員会」HPより）

滞在中、博士が趣味のヴァイオリンを披露したという部屋を今も見ることができます。

アインシュタインが演奏した部屋

クラシカルな内装の美しい部屋に入ると、往時がしのばれます。

② コンサート会場になる採石場

栃木県宇都宮市は、古くから建材として重宝される“大谷石”の一大産地。かつて石を採掘していた巨大な地下空間「カネイリヤマ採石場跡地（大谷資料館）」が残されています。

地下に下りると、訪れた人が「まるで地下のお城のよう」と息をのむ、神秘的な雰囲気と冷気に包まれています。

「カネイリヤマ採石場跡地」

採掘は、機械が導入されるまで、つるはしによる手作業で行われていました。（※「日本遺産」公式HPより）

石工が掘り出した約2万平方メートルもの採石場は現在、コンサート会場としても利用されています。

コンサート会場にも利用

大谷石は、吸音率が高く、優れた音響効果を発揮します。全方位を大谷石に囲まれた地下空間は、プロのミュージシャンも「ものすごく響きのいい場所」と太鼓判を押す環境です。

「日本遺産」に響く音を聞けば、その場所で人々が重ねた歴史が思い起こされるようです。

スポット情報

旧門司三井倶楽部
福岡県北九州市門司区港町7-1

カネイリヤマ採石場跡地（大谷資料館）
栃木県宇都宮市大谷町909

じょんのび日本遺産

日曜あさ6:00～

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