
私たちを勇気づけるのは、心地いいリズムや言葉だけではない。いま現代人の魂に響く音楽とは。
Things to Do! 2020|作品を買う、というアートとの付き合い方。
まずは耳に心地いい音楽、というものの定義を位置づけよう。たとえばそれは、リラックスした状態でリズムに身を任せ、その耳がノイズと感じる範疇から遠距離にある軽やかな和声や主旋律、ソングライターのメッセージ性をある種の糖衣でコーディングした普遍的とされる歌詞が、立ち止まることなく通りすぎていくようなものだとする。では、世界的に分断が進み、冷笑と虚無感が市井の空気にはびこっているいま、時代の実像を映し出し、時代に求められている音楽は、単に心地いいだけのそれではないだろう。
全世界で2億4800万以上のユーザー数を誇る音楽ストリーミングサービスSpotifyが、2019年で最も再生されたアーティストランキングを発表した。その第1位は65億回以上の再生を記録したポスト・マローンで、2位はビリー・アイリッシュ。
この2トップのアーティスト性と音楽性が屹立している場所は、ポップミュージックの光輝に照らされている日なたではなく、陰影を色濃く帯びている側にある。そういう意味でもSpotifyのランキングは時代のリアルを映し出している。
世界中のリスナーが気軽にアクセスし再生できるサービス、SoundCloudを最大限に駆使し、白人ラッパーとしては異例のスピードでスターデムに駆け上がっていったポスト・マローン。
全米で2019年最大のヒット作となったニューアルバム『ハリウッズ・ブリーディング』でも顕著でだったが、もはやラップミュージックの共通言語となったトラップのビートを主体に、通奏低音のように帯びた虚無感や諦観をトピックにした、“誰とも分かち合えないスターの孤独”をダークサイドからダイナミックに解放している。結果的にその音楽像はポップやロックにも接近し、賛否両論を巻き起こしながら、ぶっちぎりのセールスを獲得している。
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May 18, 2020 at 08:30PM
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Things to Do! 2020|“心地よくない“音楽に魅せられて。(フィガロジャポン) - Yahoo!ニュース
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