映像制作のリーボ(福岡市)は、新型コロナウイルスの感染防止のため大規模イベントの自粛や中止が相次いでいることから、イベント事業者向けにインターネットで映像をライブ配信するサービスを提供する。クラウドファンディング(CF)を活用し、資金調達を支援。新卒採用のための会社説明会の配信サービスも始める。
リーボの映像チームがプロ仕様のカメラや音響機器を使って撮影し、インターネットで動画配信する。料金はイベントの規模によるが、CF事業者のラシン(福岡市)と連携し、調達が見込める金額で開催できるように提案する。
第1弾として、福岡県久留米市での開催が中止された音楽イベント「くるめ街かど音楽祭」の参加アーティストらが15日、「ふくおか街かど音楽配信祭」と称してライブ配信した。延べ2000人ほどが視聴したという。CFを活用した音楽イベントの配信も5月に実施する予定だ。
ライブ配信した動画を編集し、動画共有サイト「Vimeo」で有料配信し、収益の一部を事業者に還元することも検討している。リーボの松尾龍馬代表は「リアルのイベントがなくなるなか、オンラインにお金を払う文化が生まれるのではないか」とみている。
会社説明会や学校の入学希望者向け説明会に特化した配信サービスも始めた。料金はカメラを2台使い、説明資料やテロップを画面に挿入できる「ベーシックプラン」で2時間25万円。視聴申し込み用サイトの開設や、アーカイブ動画の編集なども請け負う。
新型コロナの感染拡大で企業が広告費を削減し、リーボの企業向け映像制作事業は減益となる見通し。松尾代表はライブ配信事業を「新たな収益の柱に育てたい」と話している。
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March 23, 2020 at 02:21PM
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