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障害者に音楽の仕事を 佐賀の難病のクリエイター、作業所開設へCF - 西日本新聞

 背骨が徐々に固まる指定難病を患いながら音楽活動する佐賀市高木瀬町のクリエイター堀江半蔵さん(51)が障害者の就労支援に乗り出す。30代半ばで病気になり、障害と向き合いながら仕事探しの厳しさを実感。音楽制作する作業所を自ら開設し、障害者が働ける場をつくろうと、インターネット上のクラウドファンディング(CF)で資金を集めている。

 堀江さんは、靱帯(じんたい)が骨化することで神経を圧迫する「黄色靱帯骨化症」「後縦靱帯骨化症」など三つの指定難病と闘い、車椅子で生活する。背骨は左に曲がって十分に眠れず、両腕が上がらないため、入浴はヘルパーの介助を受ける。

 音楽制作は、ギターやピアノの音などの編集ができる機器で行う。自宅に置いた機器を、その手で操って曲作り。佐賀出身アイドルに楽曲を提供し、さが桜マラソンの応援ソング「桜並木」などを手掛ける。

 20代の頃、福岡県内の書店などで働きながら、路上でギターの弾き語りライブをしていたという堀江さん。だが、36歳の時、背骨の節々に炎症が起こり固まっていく「強直性脊椎炎」を発症し、さらに二つの指定難病に襲われた。「通院で勤務できない日があり、単純作業が難しいという理由で採用してもらえなかった」。仕事に就くのが難しくなった。

 音楽への興味が再び湧き上がったのは2011年。会員制交流サイト(SNS)を通じ、歌うことが趣味の末期がんの女性と知り合った。「いつが最後になるか分からないから見に来てほしい」と音楽ライブに誘われ、パワフルなステージに圧倒された。「『余命半年』と言われながら病気と闘い、めちゃめちゃ元気そうに歌っていた」

 楽器を演奏しなくても、自宅でも音楽制作できる機器の使い方をインターネット上の動画サイトで学んだ。自らが作詞作曲した歌をCDにして販売。アイドルの事務所にCDを送って売り込んだ。

 音楽制作が自らの仕事として形になる中で、障害のある人が安全に安心して働ける場をつくろうと、作業所の開設を思い立った。

 作業所では、動画投稿サイトに音楽や歌をアップする人たちから依頼を受け、障害者たちが音程のずれの補正や音を鮮明にする仕事を担うことなどを想定。運営するNPO法人設立や音楽機材購入には500万円が必要になるため、今月上旬からCFを始めた。

 堀江さんは「障害を抱えて就労の大変さを実感した。障害者が仕事を通じて人や社会とつながる機会を増やしたい」と協力を呼びかけている。CFは4月26日まで。アドレス=https://camp-fire.jp/projects/view/227484 (梅本邦明)

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February 25, 2020 at 04:00AM
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