
このごろ災害などが起きた時にやたらと叫ばれる「音楽の力」という言葉に、ミュージシャンの坂本龍一さんは強い嫌悪感を抱いているという。東日本大震災後に東北で子どもたちのオーケストラを指導するなど、音楽を通じた社会活動を続けてきた坂本さんがなぜいま、そう考えているのか。福島県の練習場を訪ねて聞いた。
メッセージをこめるのは苦手
――岩手、宮城、福島の被災3県の子どもたちで「東北ユースオーケストラ」を結成し、音楽監督に就任されたのが、2013年。演奏会を定期的に開催するなど定着した印象があります
「もともと僕は何かを始めてもすぐ他のことをやりたくなっちゃう、飽きっぽい性格なんですよ。今まで僕が出してきたアルバムって、全然一貫性がないでしょ? だけど、これは簡単には放り出せない。そんな覚悟で臨んでいます」
――熱心に指導している姿が印象的でした
「この東北ユースオケは誰がしようと言ったわけではないが、上下関係、年齢による差別がない。小学生と大学生がため口で友達になっている。それが自然だと思っていたが、夏合宿をした時、そのことを話してみたら『他にそんな場所はない』という。家でも学校でも上下関係、縦社会がある、と」
――確かに学校でも、体育会系な吹奏楽部ってありますからね
「僕は本当にそういうやり方が嫌いです。楽しくない顔をして音楽をやるんだったら、意味がないと思っている。ここは下手でも楽しくやるのがいいし、大人も子どもも関係ないフラットさがいい。それも誰かが指導しているわけでもなく自然になっている。それが本当にうれしい」
――こういう活動は「音楽の力」が……
「僕、一番嫌いな言葉なんです…
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January 30, 2020 at 10:00AM
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