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呼吸を感じられる音楽を 大阪音大 高木日向子助手 - 大阪日日新聞 - 大阪日日新聞

大阪ニュース

2019年12月12日

 若手音楽家の登竜門とされる、ジュネーブ国際音楽コンクールの作曲部門で優勝した大阪音大の高木日向子助手(30)=兵庫県尼崎市出身・在住。大学関係者らが快挙に沸く中、実にクールに喜びをかみしめている。

「初めてヨーロッパで自分の作曲した曲を演奏してもらう経験ができてすごくうれしかった」と話す高木日向子・大阪音大助手=豊中市の大阪音楽大

 同県立西宮高音楽科ピアノ専攻から、作曲に転身し大阪音大大学院音楽研究科作曲研究室を修了。2012年4月から同大付属音楽院のソルフェージュ講師、18年4月からは同大の作曲助手を務めている。17年の日本音楽コンクールの作曲部門で第3位に入賞した。

 ジュネーブ国際音楽コンクールには「ヨーロッパで自分の作品を演奏してもらいたくて」と初参加したという。曲は約1年かけて作曲したオーボエソロとアンサンブルのための作品「ランスタン(瞬間)」。

 「画家の高島野十郎さんの作品『蝋燭(ろうそく)』から着想を得て作曲。例えば古代ギリシャの人たちが生きていた時代に感動していたであろうものを、現代に表現したいと。音楽というフィルターを通して、それに近い感動を味わってほしいなという思いで書いた」

 共に優勝したコロンビアのダニエル・アランゴプラダは「オーボエの特殊奏法とアンサンブルの新しい関係を提示した」とし、一方自身の曲は「例えて言うなら、オーボエの一番おいしいところを私がおいしいと思う方法で料理したタイプの曲」という。「コンクールを意識した曲ではない作風に対して、賞をいただけてうれしい」

 初めての国際コンクールで印象深かったことの一つに、「オーガナイズしている人も聴衆も横並びでコンクールを創りあげている」ことを挙げる。「地元に根差し地元の人たちを巻き込んで、新しく生まれてくる音楽を見届けて共有しようという意識を感じた」

 今興味を持っているのは「古代ギリシャ時代に生きていた人たちが感じていた空気など、私たちとは違う感覚を音楽を通して感じてもらう」こと。いずれにせよ、「どんなジャンルの曲でも、呼吸を感じられる音楽を書くこと」を大事にしていく。

 今後はオーケストラなど大きな編成での作曲も目標とする一方、「聴衆一人一人と交流できる機会も大切にしていきたい。現代音楽は難しそうだとか取っつきにくいと多くの人に思われているが、扉を一つ一つ開けていって新たな発見をしていただく。それが人生をもっと面白くするきっかけとなると信じている。そういう活動をしていけたら」。

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