先月、さぬき市内に、古道具と朝ごはんの店が新たにオープンした。その名も「暮らし商店ごんべや」。始めたのは、山畠柊希さん(やまはた しゅうき)、瞳さん夫婦。夫の柊希さんが古道具担当で、妻の瞳さんが喫茶担当だ。建物は、市内の老舗呉服店の空き倉庫になっていたものを借り、リノベーションした。
2人は、津田はなんと言っても朝だと話す。朝日が似合う町なのに意外と朝から営業している店が少ないと、朝ごはんの店をオープンすることに。営業日は早朝5時半ころから開店の準備をしている。
暮らしを楽しむきっかけの場にしたいーそんな想いで運営する店のこだわりは、手間を掛けて丁寧に作る事。味噌汁は天然だしを使うほか、無理のない範囲で地元の無農薬野菜や漁師から仕入れた魚を使うなど。米は全て県産米で、圧力鍋で炊きあげる。炊飯器で炊くふっくらやわらかな味わいと比べて、米の粒がしっかり・もっちりしているという。体も心も喜ぶ、素朴でしみじみおいしい…を大切にしている。
また、店の奥には昔懐かしの世界が広がる。古道具が好きで物件整理の仕事もおこなう柊希さんが集めた昔の鍋ややかんなどの古道具がところ狭しと500点以上並ぶ。
そんなごんべやのおすすめは、自家製ベーコンの「ベーコンエッグな朝ごはん」(800円税込)。ベーコンは全て瞳さんの手作り。毎週仕入れる5㎏のオリーブ豚を、塩とハーブで1週間塩漬けして最後の燻製まで。手間も愛情もたっぷりだ。
瞳さんは「朝来てくださる出勤前や通学前のお客様が店を出る際に”いってらっしゃい”で送り出せるのが自分の中で嬉しく好きな瞬間です」、柊希さんは「食事だけでも古道具を見にくるだけでも、気軽にしゃべりに来るような感覚で来てくれたら」と話す。
早起きが楽しみになりそうなお店だ。
🍚暮らし商店ごんべや:さぬき市津田町津田1182 月・火定休 営業:7時~16時
席数19 詳しくはインスタグラム@kagawa_gonbeya
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