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<新型コロナ>響け「歓喜の歌」 音楽の力で希望と勇気を 高崎第九合唱団と群響が共演 来月13日 - 東京新聞

公演に向け、練習に力が入る合唱団メンバー=高崎芸術劇場で

公演に向け、練習に力が入る合唱団メンバー=高崎芸術劇場で

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、各地で年末恒例の「第九」公演が中止になる中、市民でつくる高崎第九合唱団(赤羽洋子団長)は12月13日、高崎芸術劇場(高崎市栄町)で例年通り開催を予定する。共演は創立75周年を迎えた地元の群馬交響楽団。今後の感染状況に不安もあるが、コロナ禍でも「歓喜の歌」を響かせ「音楽の力で希望と勇気を届けたい」と練習に取り組む。 (石井宏昌)

 「もっと自信を持って堂々と」「生き生きと元気に歌いましょう」。同劇場で十月下旬から始まった全体練習。赤羽団長の指導する声が響く。感染防止のため、参加した団員百二十人は胸の近くまで布をたらす特製マスクを着け、観客席側に間隔を空けて並ぶ。

 同合唱団がベートーベン「交響曲第九番」を歌うコンサートは今年で四十七回目。例年は六月から練習を始めるが、今年はコロナ禍で集団での練習ができず、ソプラノやアルトなど各パートごとにインターネットを使ったオンラインや少人数で行った。夏以降の感染再拡大で一時はあきらめかけたが、市の後押しもあって開催に踏み切った。

 群響によると、今年は前橋市や栃木県の足利市など計六カ所の合唱団と第九演奏会を予定していたが、高崎以外は全て中止になった。群響事務局の渡会裕之常務理事は「感染対策に万全を尽くし、芸術文化の灯を消すな、という思いに応えたい」と話す。

 感染防止のため合唱団員百七十人のうち、参加は百二十人に抑えた。演奏会ではステージ上の配置も異例。通常は合唱団の前にいる群響が背後に位置。合唱団員は間隔を空けるために舞台上だけでなく、客席の一部にも並ぶ。観覧人数は定員の半分ほどに抑え、合唱団と客席との距離も確保する。会場で善意を募り、全額を市に寄付する。

 本番でタクトを振る指揮者の藤岡幸夫さん(58)は「何としてもやるという気合は素晴らしい。合唱団の思いを通じてベートーベンの音楽の力強さ、エネルギーを感じてほしい」と呼び掛ける。赤羽団長は「団員はみんなで歌える幸せをかみしめている。戦後の荒廃から文化による復興を目指した群響とともに、コロナ禍での第九を成功させたい」と力を込めた。

 演奏会の問い合わせは高崎第九合唱団=電070(4455)2190=へ。

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