
ニュースサマリ:ファッションをコーディネートから買えるショッピングSNS「PARTE(パルテ)」を運営するREGALI(レガリ)は3月16日、第三者割当増資の実施を公表した。増資を引き受けたのはグローバル・ブレインとジェネシア・ベンチャーズ、AGキャピタルの3社。調達した資金は1億7500万円で、この資金を元に機能開発、人材採用などを進める。株価や払込日、出資比率などの詳細は非公開。
また同社はこれに合わせ「Kastane」「Discoat」などのアパレルブランドを運営するパルとの業務提携も公表している。提携したアパレルブランドとは今後、サービス内での購買導線などを通じて協業を進める。PARTEはユーザーが投稿したファッションコーディネート画像からアイテムを購入できるソーシャルコマース。利用年代は25歳から40歳の女性が中心で、Instagramなどで影響力のあるインフルエンサーもユーザーとして参加している。
話題のポイント:ファッション系のソーシャルコマース、コーディネートサービスのアイデアは随分前からあるもので、例えば2007年のPolyvore(米)あたりから始まった第一世代のCGMサービスは、自分でファッションアイテムを「切り貼り」してウェブ上で自由にコーデを作って共有する、というシンプルなものでした。プラットフォーマーはアフィリエイト導線を使ったり、提携したファッションブランドからの広告収入という方法で事業する、まあいわばキュレーションモデルです。
国内ではiQONがその文脈で生まれ、その後、ZOZOのWEARがコーディネート系サービスを集約していったような流れになりました。ZOZOは最終的に自社プラットフォームでブランドが売れればよいので理にかなった導線設計です。
もう一つ、これとは別の流れがInstagramを中心とするインフルエンサー、KOL戦略の流れです。影響力を持った個人はブランドにとって無視できないほどの売上をもたらす存在となり「インフルエンサーマーケティング」というひとつのカテゴリを形成するまでに成長しています。

さて、前置きが長くなりましたが、ここでこの二つの流れを集約するような動きが出てきています。端的に言うと「インフルエンサーが自分のアイデアで儲かる仕組み」の必要性です。コーディネートサービスは前述の通りCGMですが、コーディネートを作ったユーザーは承認欲求を満たすのみで、特に自分に具体的な売上の還元はありません。つまり、インフルエンサーはどれだけ自分の影響力がブランドに貢献しても、ストレートに還元する仕組みが揃っているとは言い難い状況なのです。
そこで生まれたのが「PARTE」です。
現在はWEARとよく似た印象で、ユーザーが投稿したファッションコーデと関連するアイテムを自分で登録することで、閲覧した人はお気に入りのアイテムを購入できる、といった具合になっています。

異なるのは現在テスト中のサービスです。現在、一部のユーザーにのみ開放しているのですが、上記の画面をみて分かる通り、自分で作ったコーディネートからアイテムが購入されるとしっかり還元される仕組みを提供しているのです。
そもそもコーディネート経由での購入率は高い傾向があるらしく、ブランドは一般的なアフィリエイトのサービスプロバイダーを使って購入導線を作りますが、こういった個人ブログなどを経由する平均値に比較してPARTEは4倍ほどよく購入されるそうです。残念ながら全体への公開時期はまだ未定ということでしたが、インフルエンサーとして影響力を持ったユーザーと、彼らの影響力を活用したいブランドにとっては一石二鳥のプラットフォームになる可能性があるのではないでしょうか。
開発したのは2015年のVOYAGE新卒組。現在8人がメンバーで、2017年にジェネシア・ベンチャーズやエンジェルの赤坂優さんから出資を受けてスタートアップしています。
あと世の中のトレンドとして注目しておきたいのが中国ソーシャルコマースの流れです。ユーザーやインフルエンサーの力を使ってブランドと消費者をつなぐ動き(KOL戦略)は、1日で4兆円もの売上を作り出した独身の日(W11)の原動力とも言われています。
中でもRED(小紅書)はInstagramとAmazonのいいとこ取りと言われ、後発ながら登録ユーザー数は3億人以上、月間アクティブユーザー数(MAU)は1億人以上(2019年7月時点)と急成長しているプレーヤーです。良質な口コミと画像素材がユーザーの信頼を生み出し、商品購入への流れを作ったとされています。
<参考記事>
中国ソーシャルコマースの衝撃ーー「インスタ+Amazon」“RED”(小紅書)攻略法
インフルエンサーやセレブマーケのようなアイデアは別に目新しいものではありませんが、やはりタイミングは重要です。東アジアで動き出している大きなトレンドとしてのソーシャルコマース、さらにその中心となるKOL戦略まで紐解くと、PARTEが思い描いているブランド、インフルエンサー、消費者を巻き込んだエコシステム全体像が見えてきます。
振り返ればこれまでは「ネットでファッションが売れるはずがない」という課題へのチャレンジでした。今は違います。個人を使ってネットでいかにしてブランドを消費者に繋ぐか、そのプラットフォームを誰がいち早く構築するか、そういうレースです。
PARTEのGMVが魅力的な数字になれば開示されるでしょうから、その時を待ちたいと思います。
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March 17, 2020 at 06:22AM
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