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King Gnu「CEREMONY」特集 メンバーインタビュー&著名人6名コメント企画|激動の中でつかんだ自分たちのスタンスと未来 ニューアルバムに刻んだ新章の幕開け - 音楽ナタリー

デカい会場での鳴りを意識した

──新作、素晴らしい1枚だと思います。皆さんとしてはどんなものができあがった感覚ですか?

新井和輝(B) このアルバムの特色として、タイアップ曲の多さが挙げられると思うんです。それに伴って、1曲1曲がクリーンナップ級というか、パワーヒッターな曲がそろったアルバムになった感じです。

勢喜遊(Dr, Sampler) 「全曲、強い」という感じですよね。それで終盤の「壇上」に異質な存在感がある。そういうアルバムです。

井口理(Vo, Key) 「Sympa」もけっこうこってりしてるアルバムだと思うんですけど、今回のは博多とんこつラーメンの細麺が極太麺に変わった、みたいな感じですね(笑)。さらに食べ応えがある。

──おっしゃる通り、タイアップの機会も多かったし、それにすべてフルスイングで応えていったのが2019年のKing Gnuだったと思います。結果として、1曲1曲のキャラがとても強いアルバムになったと思うんですが。常田さんはどうですか?

常田大希(Vo, G) うーん……タイアップもそうですけれど、シングルとして切ってきた曲をアルバムにするところにすごく苦戦した感じがあります。

──アルバムを制作するにあたってのイメージはいつ頃からあったんでしょうか?

常田 去年の1月くらいです。「飛行艇」を作った頃からアルバムを意識するようになった。デカい会場での鳴りというか、そういうものを次の作品のテーマにしようということは決まっていました。

──アルバムはコンセプチュアルな作品ですよね。「CEREMONY」というタイトルで、「開会式」で始まり「閉会式」で終わる。これは最初から思い付いていたアイデアだったんでしょうか?

常田 最初は「OPENING CEREMONY」という名前にしようと思ったり、字面としてはいろいろ迷ったりしていたんですけど、大まかに「こういうようなタイトルを付けて、こういう枠組みで作る」というのは最初から決めてました。

──どういうイメージから考えていったんでしょうか?

常田 1stアルバムの「Tokyo Rendez-Vous」は男の子と女の子が東京でデートしているジャケットで“1対1の出会い”を表現して、次の「Sympa」でシンパを募って。それを経て、ようやく“開会式”をできる状態になった。バンドのストーリー的なところから付けています。

──そうなんですね。バンドのストーリーとしては、ようやくこれが始まりである。

常田 そうです。しんどいです(笑)。

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January 15, 2020 at 10:00AM
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