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伊那のFAITH、メジャーデビュー 地元ライブが音楽の原点 - 中日新聞

グラムハウスの前で笑顔を見せるFAITHのメンバー。左からルカメランソンさん、荒井藤子さん、アカリドリチュラーさん、ヤジマレイさん、レイキャスナーさん=伊那市荒井で

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 伊那市発の五人組バンド「FAITH(フェイス)」のメジャーデビューアルバム「Capture it」が今月十五日に発売された。メンバー全員が上伊那地域出身で、二月からはアルバムのリリースツアーも予定。伊那への誇りを胸に全国へ羽ばたこうとしている。

 メンバーは、ボーカルのアカリ ドリチュラーさん(20)、ベースの荒井藤子さん(20)、ドラムスのルカ メランソンさん(19)、ギター&ボーカルのレイ キャスナーさん(20)、同じくギター&ボーカルのヤジマレイさん(20)の男女五人。伊那市にあるライブハウス「GRAMHOUSE(グラムハウス)」を拠点に高校時代から活動を続け、昨年から拠点を東京に移してライブを重ね、実力を磨いてきた。

 デビューアルバムのタイトルは「Capture it」。アカリさんは「十代で感じる多くの感情を切り取って詰め込んだ」と語る。収録曲の一つ「19」は、EDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)のリズムにギターの音色が心地良い。軽快なリズムと対照的に英語で書かれた歌詞の日本語訳は

地元伊那市のグラムハウスでライブをするFAITH=伊那市荒井で(稲垣ルリ子さん撮影)

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 《私は私になるために生まれてきた》《19歳でいられるうちはなんだってできるから》

 などの力強い言葉も並ぶ。「周りへの反発の気持ちや多感な気持ち。十代でしか感じられない気持ちを歌詞にした」とアカリさん。

 フェイスは、地元でバンド活動をしていたメンバーの兄の影響などで二〇一五年に結成。東京に拠点を移した今も、彼らの音楽の原点は「グラムハウス」にあり、伊那への思いは変わらない。「東京でも伊那のことを知っている人は多い。伊那でライブをしたバンドがお客さんの温かみとかを感じて、バンドを通して伊那の良さが口コミで広がっているのかな」とレイさんは語る。

15日に発売されたメジャーデビューアルバム「Captureit」のジャケット=VAP提供

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 昨年は全国ツアーも敢行。ステージごとに曲順を組み替えるなど、試行錯誤を続けた。「高校の時は自分たちが楽しければいいやと思っていたが、今はエンターテイナーとして客観的に分析するようになった」とメンバーは口をそろえる。

 「学生時代に伊那で見ていたバンドにあこがれて音楽を始めた私たち。東京から伊那に戻ってきた時には、後輩たちがあこがれる存在になりたい」

 「Capture it」は二千五百円(税別)で販売中。二月二日には伊那市の平安堂でインストアライブを開く。

 (板倉陽佑)

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January 19, 2020 at 03:10AM
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